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大痔主の皆さん諦めていませんか

「わしゃ、ひどいイボ痔持ちやけど、こんななってしまったら、手術もできんそうやからこのまま、我慢するわ。」と、諦められ、出血や脱肛に悩ませられながら、暮らしている方が多いと伝え聞いております。
悲しい話です。
術後、肛門が緩くなる、すごく変形する、狭くなるなどの、推測や噂話に迷わされて、ためらわれますが、今は手術法が工夫されてそのような心配は、全くありません。
巨大な痔の方でも、当院では4日間以上入院される方は、稀です。
通常程度の方は、もう痛みも減ったから、手術翌日には退院したいといわれます。半数近くは日帰りされます。

 

膿のトンネルができる痔ろうの方で、抗生物質を飲めば治まるからと、長年我慢をして、ついには、トンネルが骨盤の後ろまで拡がってしまっていた患者さんもいました。
どこへ行っても、治すのは難しいし、高齢だし、薬でこのまま様子をみましょうといわれましたが、諦めきれず、当院においでました。
確かに、難治性の、複雑痔ろうでしたが、ゴムシートン法で、お尻がゴムだらけになりましたが、2か月で笑顔がみられ、7か月で完治しております。
痔ろうは、進行しますので、とにかく早く手術治療を受けることが大切です。

 

排便時にとても痛くて、便も出難い、でも下剤を飲めば何とか持ちこたえられる、と我慢をしていたが、ついに限界に達し、ある日診察を受けると 、指さえ入らない高度の狭窄を指摘され、なぜもっと早く来なかったと 叱責されて、下剤しかもらえず、途方に暮れ来院された方もおいでます。
その方には、肛門の周りの皮膚の一部を、肛門の中にスライドさせて、拡張した後足りなくなる肛門上皮を補うという方法で治療しました。

 

他にも、いろいろありますが、今はどんな状態の肛門でも、手術により治る時代になっております。
諦めずに、受診してください。