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お尻の痛み。意外に多いその原因

肛門の痛みの種類、程度はさまざまです。その原因は、ほぼ4種類に分けることができます。

 

まずは、肛門の血管に原因があるものです。
その中でも、激痛を起こすのがかんとん痔核です、これは、静脈の塊である内痔核が便秘のため、外に脱出して戻らなくなり、大きく腫れるものです。
手術が必要ですが、早期に治療すすることで、数日で通常の生活に復帰することができます。便秘や力仕事などの後にできる、血液の塊が中にある豆粒大の痛いしこりは、外痔核で薬または簡単な手術で治ります。

 

 次は、感染によるものです。
肛門の内側からばい菌が入って徐々に痛みが悪化して、ついには外側に大きく腫れて、座ることもできなくなるのが肛門周囲膿瘍です。
必ず手術が必要です。
膿を出してあげれば直ぐ痛みは消えます。
主に性行為などでウイルスが感染して、肛門周囲にぶつぶつやびらんができてヒリヒリ痛むのは、肛門ヘルペスです。抗ウイルス薬で治療します。

 

 3番目は筋肉に原因があるものです。
意外にも切れ痔がこれに当たります。
若い人に多い病気です、大きい便が出るときに、粘膜と括約筋の表面が少し切れます。
そうすると括約筋がきゅーっと締まり、次の排便時にまた切れます。
これを繰り返して、ついには排便時に激痛をきたすようになります。
早期であればほとんど専用のぬり薬で治ります。

 

最後に、神経に原因があるものです。
検査しても異常がないのに、夜間などに、突然肛門から直腸にかけて鋭い痛みがおこり、自然におさまる消散性直腸肛門痛という病気があります。
以前は、原因不明でしたが、最近になりどうやら脊髄神経最下部の、仙骨神経が何かの原因で痛みを起こしているらしいと分かってきました。
治療法も開発されています。

 

以上のように様々な原因があり治療法も異なりますので、早めに専門医に受診して適切治療を受けるのが大切です